くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

2016-01-01から1年間の記事一覧

飯・千家元麿:ご飯の本当のおいしさを忘れてました

千家元麿の「飯」を読みました。初出は詩集『自分は見た』(1918年玄文社) 青空文庫で読めます。→ 青空文庫図書カードNo. 48569 底本『日本現代文学全集54千家元麿・山村暮鳥・佐藤惣之助・福士幸次郎・堀口大學集』(講談社) 千家元麿(1888-1948)は、出雲大…

キゥイにやき芋、夫がもらってきたゴルフの賞品を堪能しました

今日の一枚は、こちら。ゴルフに行った夫が持ち帰ったものです。 いつもは月に1~2回、仲間と楽しむだけなのですが、今回は何かのイベントに参加したらしく、賞品をいただいてきました。 ニュージーランド産の大きなキゥイフルーツ 1箱、サツマイものお菓…

心豊かに暮らすためにものを捨てる

思い立って、昨年2月頃から家の断捨離を続けています。 田舎の一戸建て住宅で、祖父母の時代、父母の時代からため込んだモノがギッシリ詰まっていました。 私自身、ナマケモノで部屋が散らかっていても頓着しない性格。断捨離を決意していなければ、ずっと…

うつくしいもの・八木重吉:究極の美を求める詩人の想い

八木重吉の「うつくしいもの」を読みました。 『定本八木重吉詩集』(弥生書房)の「秋の瞳」に収載されている一篇です。 青空文庫でも読めます。→作家別作品リスト:八木 重吉 底本は『八木重吉詩集1』(1988年ちくま文庫) 八木重吉は1898年(明治31)年…

傘のうち・島崎藤村:しっとり濡れる雨の道行き

島崎藤村の「傘のうち」を読みました。詩集『若菜集』(1892年春陽堂)に掲載されている一篇。 青空文庫で読めます →青空文庫図書カードNo.1508 底本は『藤村詩集』(1968年新潮文庫) 島崎藤村は1972年(明治5年)生まれの詩人、小説家。北村透谷の雑誌「文学…

メインクーンを飼ってみての感想:猫ばか全開♪シルルの成長に目頭を熱くする

今日の1枚の写真は、我が息子のシルル。メインクーン、シルバータビー&ホワイトの男の子です。 今回は親バカ、猫バカ全開で行かせていただきますよ。 写真の整理をしていたら、今年4月20日に我が家に来たばかりの頃の写真が出て来ました。小首をかしげて…

ジーン アウル作『ケープベアの一族(上)エイラ地上の旅人1』を読んだ感想

ジーン・アウルの『ケープ・ベアの一族(上)』久保寛・訳( 集英社刊)を読んでいます。「エイラ 地上の旅人」シリーズの第1巻目です。 まだ360ページのうち半分くらいなのですが、思っていた通りに面白いです。 文字が小さめなので、老眼の私に読めるか心配…

秋・尾形亀之助:切り取られた秋のワンシーン

尾形亀之助の「秋」を読みました。 詩集『色ガラスの街』に掲載されている一篇です。 青空文庫で読めます →青空文庫図書カードNo.3213 底本は『現代詩文庫・尾形亀之助詩集』(1975年思潮社) 尾形亀之助(1900-1942)は、宮城県出身の詩人。高校中退後、歌雑誌…

秋刀魚の歌・佐藤春夫:昼ドラ真っ青の恋愛模様が隠れていた

佐藤春夫の「秋刀魚の歌」を読みました。 青空文庫 我が一九二二年 →青空文庫図書カードNo56872 初出は雑誌「人間 第3巻11号」(1921年)。底本は、『現代の本文学大系42佐藤春夫集』(1969年筑摩書房) 佐藤春夫は、1892年(明治25年)生まれの詩人、作…

ティラミスでテンションアップ。甘いものは心の栄養

妹と月に1回のランチ。ピザとパスタのレストランへ行って来ました。 そこで撮った今日の一枚。デザートのティラミスです。 今回は、ピザのSサイズ2種類を注文してシェア。スペシャルサラダとジンジャエール。そして、デザートにティラミスでした。 ピザも…

足跡・蔵原伸二郎:きつね詩人が残したかったことは何だろう

蔵原伸二郎の「足跡」を読みました。 青空文庫で読めます。→青空文庫図書カードNo.56986 底本は『近代浪漫派文庫29大木惇夫 蔵原伸二郎』(2005年新学社) 蔵原伸二郎(1899年-1965)は詩人、作家。阿蘇神社の直系の家系で、父親は神官。母は医学者北里柴三郎…

僕の国・スチーブンソン:子供は空想の世界であそぶ

スチーブンソンの「僕の国」 (新美南吉・訳)を読みました。 青空文庫で読めます。 →青空文庫図書カードNo.45120 底本は『日本児童文学大系第28巻』(1978年ぽるぷ出版)です。 スチーブンソン(1850年-1894年)は、ロバート・ルイス・スチーブンソン。イギリ…

読みたい本:エイラ地上の旅人・ジーン・アウル

数日前からなぜか突然、ものすごく読みたくなった本があります。 タイトルが『大地の子エイラ』といいます。作者はジーン・アウル 。 確かシリーズになっていて数冊くらい読んだ記憶があります。 昨年本の断捨離をして1000冊近くも古本屋に売ったのですが、…

何故詩をかかなければならないか・室生犀星:それでも詩を書かずにはいられない詩人の宿命

室生犀星の「何故詩をかかなければならないか」を読みました。 詩集『愛の詩集』(1918年感情詩社・刊)に掲載されている一篇。青空文庫で読みました。 →青空文庫徒渉カードNo53947 底本は『叙情小曲集・愛の詩集』(1995年講談社文芸文庫)です。 室生犀星は18…

ゆづり葉・河井酔茗:子供たちに何を残せるのだろうと自問しました

河井酔茗(すいめい)の「ゆずり葉」を読みました。 青空文庫で読むことができます。→青空文庫図書カードNo57431 初出は『紫羅欄花』(1937年・東北書院)。『酔茗詩集』(1973年岩波文庫)掲載の一篇です。 河井酔茗は、1874年(明治7年)の詩人。創作のかたわ…

宇宙の中の一つの点・草野天平:今ここに存在している奇跡

草野天平の「宇宙の中の一つの点」を読みました。 青空文庫で読みました →青空文庫図書カードNo51451 詩集『ひとつの道』 (1947年・十時屋書店・刊)掲載の一篇。底本は『定本草野天平前詩集』(1969年・弥生書店・刊)です。 草野天平は1910年(明治43年)生ま…

老眼の読書には電子書籍リーダーがなかなかに便利

先日、老眼のせいで文庫本の文字が小さくて読みにくいというお話をしましたが、そのせいで、本の読み方が変わりました。 メガネをかけての長時間読書は疲れるので、どうしても必要な時以外、小さい活字の本は敬遠しがち、新聞もあまり読まなくなりました。

野分に寄す・:嵐の一夜を過ごす心の高ぶり

伊東静雄の「野分に寄す」を読みました。 詩集『夏花』に掲載の一篇。青空文庫で読めます→青空文庫図書カードNo42179 伊東静雄は1906年(明治39年)生まれの詩人。京都帝国大学卒業後高校教師になり、地方公務員として生涯教鞭をとりながら詩を書き続けました…

花火・北原白秋: 独りで見るのは寂しい隅田川夏の風物詩

北原白秋の「花火」を読みました。 『東京景物詩』に掲載されている一篇です。青空文庫で読みました。→青空文庫図書カードNo49617 底本は『白秋全集3』(岩波書店)です。 北原白秋は1885年(明治18年)生まれの日本を代表する詩人で、短歌や童謡なども多く書い…

オリュンビア祝勝歌第8歌・ピンダロス:古代オリュンビアの華やぎをしのぶ

リオオリンピックも終盤ですね。日本人のメダルラッシュに感動しながらテレビを見てます。 「オリンピックは参加することに意義がある」とは近代オリンピックの始祖、クーベルタン男爵の言葉ですが、いつの頃かメダルを獲得することばかりに目が向いているよ…

薄明・立原道造:映画のラブシーンのような甘やかさ

立原道造の「薄明」を読みました。 青空文庫に掲載されている詩集『優しき歌Ⅰ』 の一篇です。→ 青空文庫図書カードNo889 底本は『立原道造詩集』(岩波文庫) 立原道造(1914-1939)は24歳で若くして亡くなったため、詩集『優しき詩』は没後に複数の人の手によ…

気がつけば老眼。目の老いはある日突然やってくる

ふと気がつけば、なんだか近くが見えにくくなっていました。 もともと近視で車の運転は要眼鏡なのですが、これまで日常生活にはメガネが無くても支障はありませんでした。 ところが最近は、遠くも見えにくいし、近くも見えにくい。 どうして、どうして? と…

感動・アルチュール ランボー

ランボーの「感動」(中原中也・訳)を読みました。 青空文庫に掲載されている『ランボオ詩集』です。→青空文庫図書カードNo47296 底本は中原中也全訳詩集(1990年講談社) ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー(1854-1891)。フランスの詩人です。 10代で詩…

パン・ガブリエラ ミストラル

ガブリエル・ミストラルの「パン」を読みました。 双書・20世紀の詩人『ガブリエラ・ミストラル詩集』田村さとこ・篇/訳(小沢書店)に掲載されている一篇です。 ガブリエラ・ミストラル(1889-1957)は南米チリの詩人。教育者で外交官でもあります。1945年にノ…

レモン哀歌・高村光太郎

高村光太郎の「レモン哀歌」を読みました。 『高村光太郎全集』(電子書籍) 智恵子抄に掲載の一篇です。青空文庫でも公開されています →青空文庫 図書カードNo4669 智恵子は、1886年(/明治19年)生まれの洋画家、紙絵作家で、高村光太郎の最愛の妻でした。 結…

私の前にある鍋とお釜と燃える火と・石垣りん

石垣りんの「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」を読みました。 『永遠の詩5 石垣りん』(小学館eBooks)掲載の1編。 詩集『わたしの前にある鍋とお釜と燃える火と』(1954年)に掲載されています。初出は『銀行員の詩集』伊藤信吉・野間宏・選(1952年) 石垣…

笑いの歌・ウィリアム・ブレイク

ウィリアム・ブレイクの「笑いの歌」(吉田甲子太郎・訳)を読みました。 青空文庫 海外文学に公開されている一篇。 →青空文庫 図書カードNo46818 1789年に発表された詩集『無垢の詩』に収録されている作品です。 ウィリアム・プレイク(1757-1827)はイギリスの…

八月六日・峠三吉

峠三吉の「八月六日」を読みました。 青空文庫に公開されている一篇です。→青空文庫 図書カードNo4963 底本は『原爆詩集』(1952年青木書店・刊) 峠三吉は1917年(大正6年)生まれ。1945年(昭和20年)8月6日に爆心地から3kmの広島市翠町で被爆しました。 …

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著作権と詩全文の掲載について

当ブログのカテゴリー「詩を読む」には、鑑賞した詩の全文を掲載している時と、していない時があります。 全文掲載をしている場合は、作者が亡くなってから50年以上経過して著作権が消滅した作品です。 著作権についての簡単な説明はこちらです →一分間でわ…