古典を読む
『古典がおいしい平安時代のスイーツ』前川佳代・宍戸香美・著(かもがわ出版)を読みました。 この本は、料理レシピ本であり、平安時代の食文化、文学を学べる絵本でもあります。 活字も大きいので、視力が弱い私でも、じゅうぶんに読むことができました。
源氏物語10回目、桐壺の9回目です。 長く間があいてしまいましたが、のんびりと読み進めています。 帝のお使いの靫負命婦が故・桐壺の更衣の母君の屋敷に到着したところからです。
今年、2020年の十五夜、旧暦の8月15日は、10月1日だそうです。 秋のお月見にちなんで、「月月に・・・」の歌を取り上げてみます。 作者は不明で、出典は『一挙博覧』という書物という説がありますが、はっきりとはわかっていないようです。
源氏物語の更新は久しぶりになりました。このペースでいくと、10年間で源氏物語全巻読了は難しかもしれません・・・ 実際には、もう少し先まで読み終えているのですが、ブログ記事を書くのは、意外に時間がかかって、つい後回しになってしまっています。 気…
万葉集 の巻頭歌、第21代、雄略天皇の歌です。 雄略天皇は日本の第21代の天皇。5世紀後半頃の日本は、地方の権力者がそれぞれに治めていましたが、 雄略天皇が力で制圧してまとめ、大和の国の権力を高めたと言われています。
桐壺の7回目、宮廷で嫉妬や嫌がらせを受けたすえに、病が篤くなって、桐壺の更衣はとうとう亡くなってしまいました。 娘に先立たれた北の方(桐壺の更衣の母)は嘆き悲しみます。
冷泉家時雨亭文庫が10日8日に発表したところによりますと、東京都内の旧大名家の子孫のお宅で、源氏物語の最古の写本になる、定家本の「若紫」の帖が見つかったそうです。 定家本は、鎌倉時代に藤原定家が書き写した源氏物語で、青い表紙がついていることか…
桐壺の5回目。桐壺の更衣は病が重篤になり退出を願いながらも、帝が手放しがたく、なかなか退出を許されませんでした。 ようやく帝のお許しを得て、里下がりされることになりますが、なかなか別れがたく ていらっしゃいます。
桐壺の5回目、今回は、桐壺の更衣は心労が重なって病を得、 実家に戻ることになります。 光君が誕生してから3年が過ぎ、袴着の儀式が催されました。 帝の計らいによって、弘徽殿の女御の御子である一宮にも勝るとも劣らないほど盛大に行われたため、桐壺の…
いろは歌、全部言えますか? おそらく義務教育では習うことがないと思うので知らない人も多いのかもしれません。 私はいつ覚えたのか記憶にないのですが、一応唱えることができます。 文献に残っている限りでは 平安時代頃に作られたのではないかとと言われ…
令和元年の五月朔日に新天皇即位され元号改むる。時に初夏の瑞月にして、気爽けく風涼し……なんちゃって古文、お粗末さまです。 冗談はともかく、昨日4月30日に天皇陛下が退位され、今日から令和がはじまりました。 令和のはじめの日に、出典となった、万葉…
桐壺の4回目。今回はあまたいるお妃さまがたからのイジメの実情です。 帝の覚えめでたく、誰もかも魅了してしまうような光君を見て、我子こそが東宮(皇太子)にふさわしいと信じている弘徽殿の女御は面白いはずはありません。 帝の桐壺の更衣へのご寵愛はい…
平成(へいせい)から令和(れいわ)へ。2019年4月1日に、次代の年号が発表されました。 明治以降は一世一元、天皇の在位ごとに新しくなるので、今上陛下の譲位に伴って、皇太子殿下が即位される5月1日から、新しい元号がはじまります。
桐壺の3回目。今回は光源氏の誕生の場面です。いよいよ主役登場です。 光君は、赤子の頃から美しく、成長してからも教養高く優雅で、誰もが見惚れてしまうような人物として描かれてはいるのですが、なんとなく、印象が弱い気がします。 普通、物語を読むと…
桐壺の巻2回目。まだ冒頭の部分をのんびりと読んでいます。 前回は、身分社会の宮廷において、さほど身分が高くない更衣が、帝の寵愛を一身に受けていることで、後宮という職場でパワハラ、モラハラを受けている、とまあ、こんな状況でした。 今回は桐壺の…
先日宣言したように、源氏物語を原文で読み始めました。と言ってももちろん活字になったものですけれど、『源氏物語 現代語訳付き 全10巻合本版』玉上琢也・著 電子書籍版です。 10年計画なので(笑)途中で飽きてお休みする期間もあるとは思いますけれど、古…
昨年末あたりから、時折源氏物語の一節が頭に思い浮かぶようになりました。 「野分立ちて、にはかに肌寒きゆふぐれのころ、常よりも覚しいずること多くて、ゆげひの命婦といふを遣はす。夕月夜のをかしきほどに出で立てさせ給ひて、やがてながめおはします」…
「古事記」を読み始めたのは3年ほど前のことです。もちろん原文ではなく、ビギナーズ向けの『現代語訳古事記』福永武彦・訳(河出文庫)電子書籍版。です。 最初は、読み始めてすぐ、「国産み」のあたりで、次々に出てくる神様の名前に恐れをなして投げ出し…