くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

平成から令和へ、新元号について感じたこと

平成(へいせい)から令和(れいわ)へ。2019年4月1日に、次代の年号が発表されました。

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明治以降は一世一元、天皇の在位ごとに新しくなるので、今上陛下の譲位に伴って、皇太子殿下が即位される5月1日から、新しい元号がはじまります。

 

 漢字は、意味だけでなく、表記した時の見た目とか、発声した時の音とか、直感的な印象ってありますよね。

 平成の発表を聞いた時は、ずいぶんおとなしい年号だと感じたのですけれど、今回、令和という語の第一印象は、麗しい年号だなと思いました。

令和の出典

出典は万葉集の梅花三十二首の序文からだそうです。

 初春月、気淑風、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香

 初春の令月(れいげつ)にして、気淑(きよ)く風和(かぜやわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす

 梅花三十二首は太宰府で、梅見の宴を開いた時に、梅の花を愛でながら詠んだ歌だとか。当時はまだソメイヨシノはありませんでしたから、花と言えば桜よりも梅でした。

序文は宴のの主宰者、太宰府の長官だった大伴旅人(おおともの たびと)のものだと言われています。

宴会と言えば、現代ならみんなでカラオケですけれど、昔の人達は余興に歌を詠むのですね。万葉集には貴族や知識人ばかりでなく、庶民の歌も収録されているということで、当時の生活の中には詩が当たり前に溶け込んでいたのでしょう。

万葉集は古文の教科書にでてきた歌を何首か学んだだけで、万葉集の歌と言ってもあまり思い浮かばないのですが、この機会に読んでみたいなと思いました。

元号について

元号は年号とも言います。漢字文化圏で使われていたもので、中国の前漢の武帝が即位の年を「建元元年」と定めたのが世界最古だそうです。

日本の元号は、奈良時代、孝徳天皇の「大化」から始まっています。明治以前は一世一元ではなく、慶事、凶事をきっかけに、天皇在位中に何度も改元することがありました。参考→元号一覧 (日本) - Wikipedia

長く生きてきたなぁと思う

 最近は西暦を使うことが多いので、平成何年とか言われてもピンと来ないことも多いのですが、もうすぐ始まる新たな御代はどんな時代になるのかと考えます。

 若い頃、昭和の時代を過ごしてきましたので、当時は、明治大正生まれのお年寄りは、時代を越えて長く生きてこられたのだなと思っていました。

でも、これからは、昭和平成令和と、時代を越えてきたのは私自身ということになってしまいます。ずいぶんと長く生きてきたものです。

そして、令和の次の御代は、見ることがないかもしれないなと思い当たって、なんだか感慨深いです。