今週のお題「読書の秋」
秋は暑くもなく寒くもなくほど良い気候ですし、夜も長くなってきますから、本を読むには適した季節なのでしょうね。
私の場合、特に秋だから本を読むということはなくて、暇さえあれば年中無休で読んでいるので、特別な季節ではないのですけれど。
考えてみるに、私が本を読むのが好きになったのは、子供の頃に、親が与えてくれた環境が大きかったように思います。
講談社子供向けにリライトした文学全集『世界の名作図書館全52巻』を予約注文して、月に一冊ずつ書店から届くようにしてくれました。
特に読みなさいとも言われませんでしたけれど、当時はまだテレビの子供番組も少なく、マンガ雑誌も、ゲームも身近になかった時代でしたから、暇があればおのずと本を読んで楽しむということになりました。
当時の本は、今でも時々読みたくなることがあります。くわしいストーリーは覚えていないけれど、いくつか強く印象に残っている場面があって、ふと思い出したりして、懐かしい気持ちになります。
小学校に上がると、教室の後に「学級図書館」と呼ばれる本棚があって、休み時間に読んだり、借りて家で読んだりできました。これも本を読む環境だったと思います。
中学校、高校時代は、小遣いのほとんどは文庫本に消えていました。本屋さんで本の背表紙を眺めながら、どれを読もうかと悩むのも楽しみでした。
川端康成、太宰治、石川達三、北杜夫、遠藤周作、星新一、よく読んでいたのはこのあたりの作家でした。
学生時代に読んだのは、ハヤカワFT文庫でした。海外のファンタジー小説を翻訳したシリーズで、神田本屋街の本屋を巡っては買い漁っていたものです。
他には、岩波少年少女文庫などの児童書も良く読んでいました。大人になって改めて童話を読んでみると、子供の頃とはちがった感動を感じることができます。
近年は視力の関係で、長時間小さな活字を読むことが難しくなっているため、文字を大きくすることができる電子ブックリーダーを愛用するようになりました。
茅田砂胡、小野不由美、阿部智里、香月日輪、淺葉なつなど、日本のファンタジー小説をよく読んでいます。
さらに、ここ一、二年は、パソコンでウェブ小説を読むことも増えてきました。ライトノベルと言われる分野の小説が主で、文章のレベルも様々ではあるのですが、読んでも読んでも読み切れないくらい、次々に小説がアップされて、無料で読めるので、収入のない隠居生活の私には楽園のような場所です。
そういえば、はてなさんは、カクヨムの関連会社(?)なんですね。カクヨムサイトの下の方に名前が出ていて、最近気がつきました。
なんだか、読書の秋とは話が逸れてしまいましたけれど、「やはり本を読むのは楽しい」という結論です。