くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

医者が教える食事術 最強の教科書・牧田 善二著を読んだ感想

  牧田 善二・著『医者が教える食事術 最強の教科書』(ダイヤモンド社・刊)を読みました。

 以前、TBSテレビ番組の「金スマ」で紹介されていて、私は最後の方を少しだけ見たのですが、糖質をコントロールして食べる食事についてだったようなので、著書を読んでみたくなりました。

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 サブタイトルが「20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68」で、実際に糖尿病患者を診察している医学博士が、最新の医療データに基づいて書いた食事術ということです。

 

摂取カロリーを減らすとか、なるべく油をとらないようにする、とか、運動をするとか、これまでのダイエットの常識は、医学の研究が進むにつれて変わってきているそうです。

体重を落としたり、病気を防いで健康な生活を続けるならカロリーではなくて「血糖値のコントロール」こそが大切だとのこと。

ダイエットするには、摂取カロリーを減らして、適度な運動をするべきなのだと、長年にわたって思い込んでいたところがあるので、実は違っていると言われても、なかなか頭の切り替えをするのは難しいのですが、著者が提唱している「縄文人の生活」が健康な生活を送るための指針というのはわかるような気がします。

 本の中では、血糖値を上げない生活をするための食べ方についての提言が書かれていて、これまでの常識というか、ダイエットに対する思い込みがくつがえされたところもありました。

たとえば、私はダイエットのために脂肪分をなるべく減らそうとしていましたが、炭水化物(糖質)と油を一緒に摂ることで血糖値が上がりにくくなるのだそう。エキストラバージンオリーブオイルなどの良質な油は適度に摂ることは有功なのだそうです。

また、ダイエットには運動も必要だと思っていましたけれど、確かに運動は体に良いかもしれませんが、ダイエットになるほど運動するためには、スポーツ選手並の激しい運動をしなければあまり意味がないとか。

それならば、食べ方に注意を払って血糖値を上げない食事を工夫した方が、一般人には効果的なのだそうです。

これは、運動があまり好きではない私にとっては吉報でした。あまり気が進まない運動をしなくても、食事だけでダイエットが可能ということは、希望が持てるなと思いました。

お医者さんが書いた文章ですが、素人が読んでもわかりやすいですし、簡潔で読みやすい本でした。取り入れられるところは取り入れて、私の血糖コントロールの参考にして行きたいと思っています。