自家製天然酵母で食パンを焼いてみました。
大型のパンを焼くのは初めてなのであまり良い出来ではありませんでした。
これまで長年使っていたインスタントドライイースト・サフとは 発酵の状態がまるで違うので、発酵の見極めができなくて満足にはほど遠いです。
今回の酵母は、前回バゲットを焼いた時と同じ、レーズンとヨーグルトのインスタント天然酵母です。
発酵の状態は季節や気温、湿度、捏ねあげ生地温などにも左右されますから、レシピ本に目安の時間が書いてあったとしても、その通りで良いとは限りません。
発酵を終わって良いのか、もう少し発酵させた方が良いのかは、生地の状態を見ながらベストな状態を見極めます。
そのあたりの加減が、パン作りの難しさでもあり、面白さでもあります。
サフなら発酵がベストな状態になると、ふんわり高く膨らんで、生地に透明感が 出てきます。
ところが、自家製天然酵母の場合は、発酵力の違いなのだと思いますが、高くはふくらまずに、横に広がるようになり、透明感はなく生地が重そうな感じです。
自家製天然酵母でのパン作りは、当然ながらまだ経験が浅いので、ベストな発酵の状態というのがわかっていないのです。
これから試行錯誤しながら経験を積めば、何かわかってくるかもしれませんので、今後に期待することにしましょう。
そういうわけで、最初の発酵6時間、仕上げ発酵4時間で焼き上がったイギリスパンです。
イギリスパンのつもりなのですが、山ができずにワンローフみたいな焼き上がりになりました。
小型パンでもそうでしたが、スライスした断面はスダチがそろっていなくて、大きめの穴があります。
ガス抜きが足りないのか、それとも天然酵母ならではの状態なのかわかりません。
サフで作ったイギリスパンと比べてみました。左がサフ、右が今回の天然酵母。ふくらみの差が歴然ですね。
これでも、粉の量は天然酵母のイギリスパンの方が元種に入っている粉の分多いのです。
これからも練習が必要ですけれど、自家製天然酵母のパン作りは興味深くて面白いです。