北海道産小麦粉の「ゆめちから」という粉を手に入れたので、イギリスパンを焼いてみました。
イギリスパンは我が家の定番で頻繁に焼くので、いつも使っている粉と比較しやすいと思います
ゆめちからは、タンパク質の含有量が14%の最強力粉です。↛北海道地域向けの超強力秋まき小麦「ゆめちから」 | 農研機
中力粉とブレンドして使われることが多いそうですが、 以前に焼いた輸入最強力粉のスーパーキング(タンパク質含有量13.8%)のようなボリュームのあるパンになるのではないかと期待して、今回はあえてストレートにこだわりたいと思います。
ちなみに、私がいつも使っている国産小麦強力粉は、北海道産小麦のブレンドで、タンパク質含有量12%です。 www.ebaragioba.info
今回は、天然酵母ではなく、インスタントドライイースト「サフ赤ラベル」を使っています。
タンパク質の多い粉なので、こねる時間はいつもより長めにして、しっかりとグルテンを作りました。
いつも使っている粉と比べると、やや仕込み水と馴染みにくい感じで、仕込み水を入れた後で、生地がまとまるのがやや遅めでした。
捏ね上がりは、弾力があり滑らかで、発酵後はふわっと大きく膨らみ、コシがあります。
成型後の仕上げ発酵も、いつもの粉より高く膨らむまで置いてみました。
生地の手触りなどは、いつもの粉とは多少違いますが、作業や工程についても大きく変わったことはありません。
スーパーキングよりは生地が乾燥しにくい感じです。
焼き上がりのパンの香りは、だいぶ違う感じがしました。どう違うかはうまく表現できませんが、微かに甘い丸味のある香りのように感じました。
特筆すべきは、パンの弾力でしょうか。最強力粉なので当然ですが、軽く握ると元に戻るほどで、しかも内相はしっとり。もちもちしています。
ちょうど、湯こね食パンを食べたときに近いように思います。
私がパン を焼きはじめた頃は、国産強力粉は稀少で、なかなか手に入らなかったものでしたけれど、今は、品種改良や研究が進み、品種が増えて、選択肢が広がってきたのは嬉しいことです。
同じパンを焼いても、粉によってまったく違う味に焼き上がりますから、違いや変化を食べ比べてみるのも御面白いかもしれませんね。