ランドブロートです。ただし、これまでに2回焼いたのですが、思うように焼き上がらなかったので、まだ試作と言うことにしました。(試作↛失敗作とも言います)
ランドは、英語のlandに当たるドイツ語で、土地、地域等の意味です。その土地のパンという意味、「田舎のパン」とでも言うのでしょうか。
レシピは色々あって、焼かれている地域名をつけて「ベルリーナ・ランドブロート(ベルリン風田舎パン)などのように呼ばれます。
いつものように、『 ドイツパン大全 森本智子・著(誠文堂新光社)』のレシピを参考に、我が家でも焼けるようにアレンジしました。
小麦のパンなのですが、このレシピでは、発酵種(元種)にスペルト小麦を使っているのが特徴です。
スペルト小麦は、現在の小麦の原種に当たる古代小麦です。
人間が小麦を発見した頃から、自生していた小麦で、生命力が強いため土質が悪い場所でも、化学肥料や除草剤などを使わなくても育つことができるそうです。
普通の小麦粉よりGI値(血糖値上昇率)が低いということも耳にします。
スペルト小麦と水、イーストを混ぜた発酵種を冷蔵庫で1日寝かせたものを元種として材料と合わせて生地を作ります。ちなみに、砂糖、油脂は入れません。
作業工程としては、普通にパンを焼くときと同じで、ベンチタイム後の生地を、強力粉を振ったシンペル型(発酵かご)に入れて自然発酵させます。
パンを作るときは、よく手粉として強力粉を使ったり、発酵かごに降ったり、生地に直接まぶして焼いたりすることがあるのですが、私、個人的に、表面に小麦粉がついたパンは好きではないのです。
パンの表面についた強力粉は、焼かれていても生っぽくて、口触りが悪いので美味しいと思わないのです。
今回は参考書通りに強力粉をつけて焼いてみましたけれど、やはり口触りが悪くて気に入りませんでした。
次回焼く時には、米粉を振るようにしようかと思っています。
参考書の写真では、焼き上がり表面が地割れのように不規則に割れていたのですが、私が焼いたパンは、そうはなりませんでした
クープ(切れ目)を入れないで焼くため、スライスすると内相の表面近くが空洞になってはいましたが、表面が割れなかったのは、発酵をかけすぎたのか、焼成温度が低かったためか、原因は特定できませんでしたので、今後もう少し工夫が必要かなと思います。
口触りの問題以外は、軽くて、独特の香りがする美味しいパンでした。