ようやく2月28日に退院したものの、またすぐに3月1日に、抗ガン治療のため入院しました。
治療は原則2泊3日の入院で、まん中の日に治療。3週間または、体調によっては4週間の間隔を開けて全6回の予定です。
入院する日は、まずお昼頃に婦人科外来を受診。血液検査を受けて、その結果を見て主治医が治療できるかどうかを判断します。OKとなると入院受付で続きをして、午後に入院という手順になります。
1回目の治療の時は、入院1日目に、看護師と薬剤師から、治療と副作用の説明を受けました。特に副作用については、副作用との付き合い方、生活のしかたなどをくわしく話していただきました。
抗ガン治療・化学療法の治療
化学療法の場合は、抗ガン剤を点滴するので、患者としては受け身の治療と言えますね。それでも、通常の栄養剤などの点滴治療と違うのは、薬剤が「細胞を壊す」という点。
ガン細胞を壊すと同時に、良い細胞まで壊す可能性があるため、医師や看護師さんは、液漏れなどが無いように慎重に、また自身も液に直接触れるこなどがないように、いつもより厳重な防護体勢でのぞんでくれます。
点滴する薬剤は、人によって違うと思いますが、私の場合は以下のような流れでした。
点滴用の針を付ける
朝食の後、しばらくして、医師が点滴用の針を刺してくれます。
私は腕は太いのに、血管は細いようで、入院中の点滴は看護師泣かせだったのですよね。糖尿病のせいで血管がもろくなっているというのもあるのかもしれません。連続して点滴をしていた入院後すぐだったので、この時の針を刺すのも難航しました(汗)
数カ所刺してうまくいかなくて、刺してくださった医師が腐ってました。「先生が悪いわけじゃありませんよ、現在の私の血管の状態が良くなかったのです」と言ってあげたかった(笑)
最終的には手の甲の血管に刺して無事に収まりました。(先生の名誉のために、私の血管が回復してきた2回目の治療の時はスムーズに1回でさせました) 液漏れさせられないので、先生も慎重になっているのです。
副作用を抑える薬剤を点滴する
最初は準備段階と言ったところでしょうか、アレルギーを押さえたり、吐き気を押さえたり、副作用を抑えるためのお薬を点滴します。
メインの輸液の他に、側管から3種類の薬剤と、生理食塩水など、合わせて90分くらい。その後、小さな錠剤を5錠飲みます。
抗ガン剤を点滴する
そしていよいよメインの抗ガン剤を生理食塩水と共に点滴します。
私の場合は、1種類目の抗ガン剤が約3時間。2種類目のが約2時間と言ったところです。
この間は、心電図計と、酸素濃度測定の器械を体に付けて、アレルギーなどの副作用が出ないかどうか、看護師さんがたびたび確認に来てくれます。
抗ガン剤は原液そのままではなくて、ぶどう糖や生理食塩水、アルコールなどで薄めてあるそうです。そのため、治療後1~2日は血糖値が高めになります。また、1種類目の抗ガン剤を使うに当たっては、事前にお酒に弱いかどうかを聞かれました。
私はほとんどお酒は飲まないので弱いです。そのため、抗ガン剤を点滴している間、体が温かくなってホワッとして眠気が出ました。3時間の点滴の間は、ずっとほろ酔い状態で寝ていられたので、ある意味楽でした。
最後に生理食塩水
抗ガン剤2種類の点滴が終わった後は、生理食塩水を10分ほど点滴して完了です。
全部で6時間以上の長い治療になりますが、点滴のスタンドを押しながらトイレに行くこともできますし、食事も普通に食べることができます。
吐き気などの副作用が出てくるのは、治療後2~3日経ってからでしたので、この段階ではまだ元気でした。
以前の入院中の食事は、腎臓病向けのタンパク質、塩分を押さえた献立だったのですが、今回からは通常の食事に変わったので、切り身のお魚が大きくなったり、みそ汁がつくことなどもあって、これまで以上に美味しく食べられました。
血圧が高くて退院1日延期
治療が終われば翌日の午前中退院なのですが、1回目の治療の時は、日に何度も計る血圧が毎回高かったので、退院延期を言い渡されてしまいました。また延期ですよ……
もともと私は血圧高めだと思っていたのですが、12月に入院した時になぜか低い日が続いたりして、あまり安定していません。
抗ガン治療のせいで一時的に高いのか、常からいつも高いのか確認するために、1日退院を延期して、循環器内科を受診しなさいと言われてしまいました。
それで、翌日、循環器内科の診察を受けて、お薬を処方してもらい、朝晩2回の血圧測定をするように宿題を出されました。
これで受診している科が眼科、婦人科、代謝内科、循環器内科の4つに増えました。外来の診察に出るのがちょっと大変です。(→病気の話14へ)