抗ガン治療・化学療法6回が終わってから約1年。抗ガン治療の副作用で抜けてしまった髪も生えそろって、今ではセミロングくらいに伸びました。 もう見た目では副作用で髪が抜けていたなんてわからないです。
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若い頃から白髪が多くあった私は、40代からは美容院や自宅で白髪染めをしていました。そのため自分の髪の白さをあまり自覚していませんでしたので、抗ガン治療後に新しく生えてきた髪が白黒まじったゴマ塩だったので驚きました。
そうか、自然のままの私の髪はこんなだったのだなぁと、あらためて年齢を自覚してしまったのでした。
髪が伸び始めてきた頃、これからまた髪を染めようか、それともこのまま自然にしておこうか迷っていました。当時はまだ髪が短かったので、髪が伸びてきたら考えようと先送りしたまま1年を過ごしてきたのです。
白黒まだらの髪の自分を鏡で眺めながらあれこれ思い巡らせました。やはりどうしても黒髪よりも更けて見えます。いくら年を重ねても若く見えたいという女心(笑)
同い年の夫は白髪染めをして黒々とした髪をしているので、並んで病院内を歩いていると、年とった母親を介護している息子みたいな見た目でなんだかバランスが悪いです。
視力の関係で車の運転ができなくなりましたから、田舎住まいの私は、自力で美容院へ行ったり、買い物に行ったりすることが難しくなります。これからずっと白髪染めを続けることは面倒臭いことになりそうだと思います。
考えてみると、今が白髪染めを止めるのに良いタイミングなのです。ずっと白髪染めをしていて止めるとなると、黒髪と白髪がクッキリ別れていたりして、完全に自然状態になるまでに時間がかかります。今の私は一度抜けて生えてきた髪のままですから、すでに完全にゴマ塩頭なので、見た目に違和感のある時期を過ごさなくてすみます。
あれこれ考えた末に、この機会に白髪染めを卒業して、自然の髪色のままで過ごすことにしようと決心しました。
白黒ゴマ塩の髪を、今は「グレイヘア」と呼ぶのだそうです。主婦の友社編集の『グレイヘアという選択』 という本が出て話題になっているそうで、今注文中です。
ステキな初老の男性をロマンスグレーと言いますけれど、素敵な初老の女性を表す言葉はあまり聞きません。ゴマ塩頭では、なんとなく疲れた年寄りのイメージがしてしまいますけれど、グレイヘアならカッコイイ感じがしますね。
これまではアンチエイジングをして、いかに若さを保つかに努力する傾向がありましたが、これからは年を重ねたことを隠さず、ありのまま自然