最近、食事の時にむせやすくなったような気がします。同い年の夫も同様で、二人して食卓でゴホゴホ咳をしていることも。
むせやすいのだから気をつけて食べればいいのですが、つい、無意識に飲み込んで「変なところに入っちゃった」と言うことになります。
つまり、食べ物のかけらや水分が気管の方に入ってしまい、それを押し出そうとして咳が出て苦しいわけです
むせやすくなる理由は
加齢によって飲み込みにくくなり、むせやすくなるのは、喉の筋肉の衰えが原因です。
喉の奥には、食べ物の通り道である「食道」と、空気の通り道である「気管」があります。
その分岐点に、喉頭蓋(こうとうがい)というフタがあって、食べ物が通る時にはそれが気管をふさいで、食べ物が気管の方へ入らないようにしています。
ところが筋肉の老化によってこのフタが素早く締まらなくなってくるため、誤嚥が起こりやすくなります。
誤嚥性肺炎
むせても、ひとしきり咳き込めば収まるので、あまり深刻に考えないことが多いのですが、食べ物が気管に入り込んで排出できずにいると、ばい菌が入り込み、肺の方へまわって肺炎を起こすことがあります。
特に高齢の方にとって、誤嚥性肺炎は命取りになることもあるので、気を付けなければいけません。
生活の中で気をつけること
むせやすくなったことを自覚したら、日常生活の中で意識して食べることが必要です。
- 背中をまっすぐにして姿勢を正して食べる。
- できるだけゆっくり落ち着いて食べる。
- 固いもの、噛みにくいものは小さく切って食べる。
- 少しずつ口に入れて、良く噛んで食べる。
- 食べ物が口に入っている時は喋らない。
- 飲み込む時に下を向くとむせにくい。
私自身わかっていても、つい無意識に食べてしまうのですが、すこしずつでも意識したいものです。
喉の筋肉を鍛えるには
喉の筋肉は40代、50代頃から自然に衰えてくるものなのだそうです。
でも、喉の筋肉を鍛えると言っても、どうしたら良いのか戸惑ってしまいますけれど、日常の中で、筋肉を衰えさせないためには「おしゃべり」することが良いのだそうです。
確かに、声を出すのには喉を使いますから、自動的に喉の筋肉も使うでしょうね。
そういう意味では「歌う」のも良いのでは無いかな。喉を酷使しない程度にカラオケなんかも悪くないと思います。ただ、お酒を飲んで歌うのは喉に負担をかけるので、できるだけ避けた方が良いです。
簡単にできる運動としては、のど仏に軽く手を当てて、のど仏を上下に動かすのも良いようです。
老化とうまくつき合う
長く生きていると、ふとしたタイミングで、自分の衰えを感じてしまうことが増えています。
確かに内心ちょっとショックを感じたりすることもあるのですけれど、でもそれで落ち込むのではなくて、自分の変化を受け入れ認めた上で、それを別の何かで補って生活して行けばいいのかなと思っています。