若い頃は暑がりで、家では冬でも靴下をはかないで素足でいられるくらいだったのですが、最近は寒さに敏感になったような気がします。
特に病気をしてからは寒がりになって、夏はエアコンが寒いと感じるようになり、冬になると温感下着は手放せなくなりました。
祖母や母が寒がりだったのをずっと見てきたのですが、いよいよ自分がそうなってきたのだなと感じています。
加齢による冷えの理由
年をとると寒さを感じやすくなる理由としては以下のようなものがあります。
- 毛細血管の量が減る
- 血管の反応が鈍くなる
- 筋肉量が減る
毛細血管の数が減る
年を取ると体をめぐっている毛細血管の数が減ってくるのだそうです。60歳になるとピーク時の60%に減ってしまうのだとか。
細い血管は詰まったり、血が滞ったりして、手足の末端にまでじゅうぶんな血液がめぐらないということもあります。
血管の反応が鈍くなる
寒くなると血管が縮まって血流が少なくなり、体から熱が逃げるのを防いでくれるのですが、加齢によって皮膚の血管の反応が鈍くなり、調整がうまくいかなくて体から熱が逃げやすくなります。
筋肉量が減る
筋肉は体の熱を作る働きがありますが、加齢によって筋肉の量が減ってくることで、熱を作ることができなくなり体が冷えやすくなります。
また、若い頃よりも運動量が減ることで基礎代謝が低下し、体が熱を作りにくくなります。
冷え対策
寒さ対策としては以下のような工夫が必要になります。
- 服装を工夫する
- 体を温める食事をする
- 適度に体を動かす
- ぬるめのお風呂で温まる
服装を工夫する
厚着しずぎたり、重ね着しすぎるのもよくありませんが、寒さをガマンすることなくいられる下着、吸湿性のある暖かい下着を選んで着ることが大事です。
また、体を締め付けるような下着や服は血流を悪くするので避けた方が良いでしょう。
首まわりや、手足首などから冷たい空気が吹き込んでより寒く感じますので、広く開きすぎていない服を選びましょう。
体を温める食事をする
一般に、大根や白菜など冬に収穫できる野菜、寒い地方で採れる野菜は体を温めてくれます。反対に。胡瓜やレタスなどの夏野菜、熱い地方の野菜は体を冷やします。
また、赤やオレンジ色など暖色の野菜は体を温めてくれ、緑、白などの寒色の野菜は体を冷やします。とうもろこし、大豆などの黄色から薄茶色の野菜はどちらでもない野菜です。
食材の特徴を知り、体を温める食材を使い、体が温まる調理方法で作った食事を工夫することで、冷えを防ぐことができます。
適度に体をうごかす
年を取ると体を動かすことが減ってきて、筋肉が落ち、代謝が減って冷えやすくなりますので、毎日、適度な運動を心がけることが大切です。
たとえば、両手を開いたり結んだり、グーパーグーパーするだけでも、指先の血液の流れが刺激されて温まってきます。
また、かかとの上げ下げを繰り返すと、ふくらはぎの血管が刺激されて血の巡りが良くなってきます。
肩を回したり、腕を伸ばしたり、もも上げ足踏みなど、軽く動くだけでも血流が良くなってきます。
寒さに縮こまっていると、体が固まってより寒く感じてしまいますので、肩をゆるめて、体をほぐし、動くことで心身ともに暖かくなります。
ぬるめのお風呂に入る
ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、からだの芯から温まることができます。
ただし、寒い場所から急に熱いお風呂に入ると、急激に血圧が上がって、ヒートショックを起こす危険がありますので、あらかじめお風呂場を暖めておくなどして急激な体温の変化を防ぐことが必要です。
また、お湯に入る前にかけ湯をして体をお湯に慣らしてから入ることにも注意しましょう。
冷えをあなどらないで
体が冷えると抵抗力も弱まり、風邪を引きやすくなったり、体調を崩しやすくなったりしますので、暖かく過ごす工夫をしてこの冬を過ごしていきたいと思います。