バターロールです。
いつもは砂糖や油脂の少ない食事用のパン(リーンなパン)を焼くことが多いのです。
でも、今回はフランスの発酵バターエシレバター(無塩)を手に入れたので、砂糖バター多めのパン( リッチなパン)を焼いてみました。
エシレバターは、フランスのエシレ村で生産されるバターで、クリームを発酵させてから作る発酵バターです。 エシレバターについて詳細はこちらへ↛エシレ / ECHIRE
フランスから空輸で来るらしいので、当然ながらお値段も良くて、私などは滅多に使う機会はない高級品。この際堪能させていただきました。
バターは室温で柔らかくしてから生地に入れ込みますが、バターには水分が含まれているので、たくさん入れると生地がやわらかくなります。
リッチ系のパンは、こね上げ生地温を低めにして、低めの温度でゆっくり発酵させます。
成型は、生地の片方を太く、もう片方を細めに伸ばして、麺棒をかけて平らにしてから、太い方からくるくる巻いて行きます。
成型している間にも生地はどんどん発酵して行くので、全体が平均になるように工程ごとに順番に。
私は不器用なのでこういう作業は苦手なのですけれど、パンの工程の中では成型が一番楽しい部分です。
仕上げ発酵の環境も温度は低めでゆっくり。
焼く前に、表面に卵をぬって(照卵)ツヤを出します。卵は全卵をよく溶いて、繋がりを切ってから、表面を引っ掻かないようにやわらかいハケで塗ります。
卵は焦げやすいので照卵した生地は低めの180度で焼成。
焼き上がり。食べてみると、いかにもバターという香りではなくて、ほんのり優しい香り、爽やかなお味でした。
いつも使っているバターは北海道産のよつばバターで、これも上質な品だと思いますが、比べてみると、使う材料の違いで、焼き上がりの風味がまったく違ってくるのが面白いと思いました。