紅麹食パンです。粉末の紅麹を入れているので、内相がピンク色です。
紅麹は、天然の色素として食品などに使われる他、高血圧や糖尿病に効果があるということでサプリメントとして飲まれていたりもします。
以前焼いた時の紅麹粉末が冷蔵庫に残っていたので、食パンに入れてみました。無味無臭なので、色がピンク色になる他は、味や風味にはほとんど影響がありません。
食パンの工程はいつもと同じなので、特筆するべきほどのこともないのですが、冬のパン作りは室温が低いため、暖かい時期よりは発酵の上がりが遅くなります。
仕込み水の温度を高くしてこね上げ生地温を調節したりもします。
現在使っている強力粉は、以前勤めていたパン教室のオリジナルプランド、国産小麦のブレンドなのですが、ゆめちからの最強力粉よりタンパク質の含有量が少ないため、同じ配合で作っても、やや小振りに焼き上がります。
食パンは、ガスオープンで、200度で30分焼きます。私の焼くパンはどれもそうなのですが、比較的焼き色が濃くなってしまいます。
おそらく市販のパンなどに比べると、焦げすぎと言われてしまうくらいだろうと思います。
しっかり焼いて、水分が飛んだパンが好きなのと、私のクセで、ついそうなってしまうようなのです。
近頃好まれている「耳までやわらかいパン」とは正反対ですが、香料を入れていないパンにとって、ほどよい焦げは、パンの香りの素でもありますし、噛み応えのあるパンの耳は美味しいと思うのです。
天使のささやき
食パンやフランスパンなど、高温で焼いたパンは、オーブンから出すと、パチパチ小さな音がして、表面の皮が割れます。
高温になった内相から急に室温の冷たい空気にさらされるので、その温度差で表面の皮がはじけるのです。
パン屋さんなどでパンを見た時に、ハード系のパンの表面が細かく割れていても失敗ではありませんので念のため(笑)
また、この時のパチパチ言う音を「天使のささやき」なんて言い方もあります。この音は、すぐに聞こえなくなってしまうので、パンを焼く人だけが聞くことのできる特別な音かもしれませんね。