くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

『小雪と発酵おばあちゃん』を観た感想:NHKオンデマンド

NHKのドラマ『大奥』の第二期を観るため、NHKオンデマンドに期間限定で再登録しました。先回同様に、ドキュメンタリーを色々観て楽しんでいます。

『小雪と発酵おばあちゃん』は女優の小雪さんが郷土の発酵食を求めて全国を歩くという番組。2022年7月から放映、現在9エピソードが公開されています。

 

日本にはあまり知られていない発酵食がたくさんあるようです。

作っているのは高齢の方たちばかりなので、作れる人が減ってきています。

このまま後継者がいなければ、やがて幻の食べ物になってしまうでしょう。

そういう意味でも、こうして作っているご本人の説明でレシピが映像として残るのは、貴重なことだろうと思います。

www.ebaragioba.info

第一回の放送は、青森県十和田の大豆発酵食品「ごと」。

納豆をさらに発酵させたものなので、栄養が豊富なのは間違いないですね。

丁寧に大豆の外皮をはずして粗く砕いて……昔ながらの方法で手間暇かけて作ります。

第二回放送は沖縄県宮古島の「みき」。漢字では「神酒」と書くそうですが、お酒ではありません。島のお祭りの神事のために作る飲み物だそうです。

こちらも、自然の葉っぱから菌を移して麹を手作りするところから、微生物の恩恵をフルに生かして作ります。

第三回は、滋賀県の「畑漬」。

勾配にそって棚田が続く農地の上にある一部の集落だけで漬けられているお漬物で、他で同じように作っても、同じ味にならないということです。

この集落の環境でしか生き残れない菌だけが作れる特別なお漬物です。

現在観たのはここまでですが、聞いたことのない発酵食ばかり。

昔から日本各地で発酵食は作られていたのだなと感慨深いです。

いずれも自然環境に合わせて手間と時間をかけて作る伝統の味でした。これが本来のスローフード。そして伝統を守りながら自然にとけこんで生きる生活が、本来のスローライフなんだろうなと思います。

引き続き残り6つの発酵食も堪能したいと思います。