くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

ボウルひとつでこねずにできる本格パン・藤田千秋著を読んだ感想

 藤田千秋・著『ボウルひとつでこねずにできる本格パン』(河出書房・刊)を読みました。こねずに作るパンというのがどんなものか興味があったからです。 

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パンを焼くには、生地をこねたり、叩いたりして強いグルテンを作るのが普通です。(私は手ごねの時は、こねないで叩いてグルテンをつくります)

ただボウルの中で混ぜるだけではしっかりしたグルテンができずに、パンが膨らまないのではないかと思ったので、どんな風にするのだろうと興味を持ちました。

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フランスパン天板で焼いたハードブレッド・自然発酵について

ハードブレッドです。勝手に名前をつけましたが、カイザーゼンメルの生地で、見た目バゲット風に焼いたものです。

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お砂糖、油脂、を入れていますし、内相(スライスした断面)を見ていただくとわかりますが、スダチ(編み目状に繋がっている穴)がそろっているのでフランスパンではありません。

 

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水仙と桜と私の余生

最近は、暖かく晴れた日の午前中に、庭へ出るようになりました。

去年は体調が悪くなくても、外に出るだけの気力がありませんでしたので、手術後2年目の今は、さすがに体調も気力もよみがえってきているのだと感じます。

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とは言っても、狭い庭をひとまわりするだけなのですけれど、お日様の光は暖かいし、気持ちがのびのびと解放されるような気分がして心地よいてす。 

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さきの世にも御ちぎりや深かりけむ・桐壺3:源氏物語4

 桐壺の3回目。今回は光源氏の誕生の場面です。いよいよ主役登場です。

光君は、赤子の頃から美しく、成長してからも教養高く優雅で、誰もが見惚れてしまうような人物として描かれてはいるのですが、なんとなく、印象が弱い気がします。

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普通、物語を読むときには、主人公に共感しながら読むことが多いのですが、描かれている女性たちの方が印象が強いです。

本当の主役は光源氏ではなく、彼をとりまく周りの人達なのではないかと思います。 

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