湯ごね食パンを焼きました。
焼き上がりはいつもの食パンですが、湯種(ゆだね)を入れて生地を作ることで、もちもち食感のパンになります。
湯種は、強力粉と熱湯を合わせて作ります。粉の中のデンプンを熱湯でアルファ化させることで、甘味が出て、独特のもちもちの食感になり、保水力がアップするのでパンの老化も遅くなるのだそうです。
下の写真は、できあがった湯種です。言わば「糊」のような状態ですね。
これを乾燥しないようにして3~4時間室温に置き、冷ましてから使います。(1日くらいは冷蔵保存可能)
湯種を粉にちぎり入れて生地作りをする他は、いつもの生地作りとほぼ同じです。今回のレシピは、砂糖はいつもの食パンより少なめにして、油脂はバターを入れました。
できあがった生地は、いつもより弾力は弱めで、やわらかい感じでしたが、この段階ですでにもちもちな感じがしました。
焼き上がりの見た目はいつもと変わりませんが、保水力があるせいなのでしょうか、少し重い感じの焼き上がりになりました。
食べた感じは、うまく表現できませんが、いつもの食パンとはまるで違います。
いつものパンは水分が良く飛んで、弾力があり、カラッと軽い感じなのですが、湯ごねパンは、弾力は劣りますが、しっとりして粘り気がある感じです。
どちらが良いのかは好みの問題だと思いますけれど、私は甲乙つけがたくて、どちらもそれぞれに美味しいと思います。