今読んでいる本です。栗本薫の 「魔界水滸伝」。電子ブック化されていたので、全20巻合本版で購入しました。
栗本薫の作品はファンだったので、『魔界水滸伝』は、以前に一度全巻読んでいるので、再読になります。
それも、他の本もあれこれ読み散らしながら、気が向いた時だけ読むので、20巻を読み終えるには、時間がかかりそうです。
『魔界水滸伝』は、ファンタジーであり、SFであり、伝奇小説でもあり。今では懐かしいような、昭和の雰囲気のするお話です。
タイトル通りに、この世のものではない、異界からの侵略者クトゥルーの神々や、地球の神々たちの群雄割拠に、人間も巻き込まれて行くというストーリー。
簡単に言うと、日本古来からの神々、西洋の神や悪魔。クトゥルー神話の神々などが、縄張り争いを繰り広げ、力の弱い人間はそれに翻弄されつつも、立ち向かって行くという感じでしょうか。
たくさんの登場人物が出て来て、日本や外国の神話やら伝説など色々なエピソードが複雑に絡み合って行くので、一言で説明するのは難しいです。
ちなみに、クトゥルー神話というのは、クトルフ神話、ク・リトル・リトル神話とも呼ばれ、アメリカのH.P.ラブクラフトという伝奇小説家が書き始めた物語です。
亡くなった後も、その神話体系をもとに、様々な作家が作品を書き続けています。くわしくはこちらへ→【クトゥルフ神話とは】初心者でもよく分かるクトゥルフ神話入門編 | P+D MAGAZINE
栗本薫さんの文章らしく、これでもかというくらい書き込まれた文章で、凄惨な描写やグロテスクな描写もあり、少々BL(ボーイズラブ)的な部分もあるので、読む人を選ぶかもしれません。
伝奇もの好まない私ですが、『魔界水滸伝』は、結構面白く読めていると思います。