退院してからの私は、天気の良い午前中にひなたぼっこをするのが日課になりました。朝食後に日当たりの良い廊下に椅子を持ち出して、15分から20分くらい、ぼーっとお日様にあたっています。
早春から春にかけて、朝の日差しはとても優しくて、なんだかとても幸せな気分になるのです。
近年はオゾン層の破戒とかで太陽の光をを避ける傾向にありますが、実は、適度におひさまの光を浴びると良いことがあります。
太陽の光に当たると、体の中でビタミンDが作られます。ビタミンDは食べ物などからは取りにくいビタミンで、体に貯めておくことができます。このビタミンDの蓄積が体の免疫力を高めてくれると言われています。
他にも、骨を丈夫にしたり、高血圧や脳卒中、糖尿病の予防、炎症を抑えたり。ガンの発生を抑制したりする効果もあります。
また、朝起きてからおひさまの光を浴びることで、体内時計を整えてくれたり、幸福ホルモンとも呼ばれるセロトニンという物質が出て、ホジティブな考え方ができるようになります。
病気で入院するまでは、太陽の恩恵を感じることもなく、当たり前のように生活していました。でも、2ヶ月近く入院して、病室の中で晴れているのか雨降りなのか、寒いのか暑いのかにも気づかずに過ごして来たせいか、なんだか急に、おひさまの光がなつかしく、気持ちの良いものに感じてきたのです。
これから夏になって日差しが強くなったら、日に当たりすぎは良くないかもしれませんが、
春のやさしい日差しの間は、ぽかぽかひなたぼっこを楽しもうと思っています。(→病気の話18へ)