やましたひでこさんが、「断捨離」を世に出してから約8年になるらしいです。今ではすっかり定着して、「日曜日にお部屋の断捨離したのよ」「そろそろキッチンの断捨離をしないと」などなど、当たり前の言葉として使われるようになっています。
断捨離は、「モノを減らしてお部屋を片付ける」という意味で使われますが、実はそれはスタート地点で、モノばかりでなく、人間関係や、心の持ち方、生き方など身の回りのあらゆることに関係してくる「実践哲学」であると考えるのだそうです。
断捨離の考え方とは何かと言いますと、
断 入ってくる不要なものを断ち切る
捨 今在る不要なものを捨てる
離 ものへの執着から離れる
と、言うこと。
確かにちょっと哲学的な感じですね。
断捨離はもともとヨガの修行に関する言葉で、やましたひでこさんは、ヨガを習っていらしてインストラクターの資格をお持ちだとか。
「断捨離」という言葉は商標登録されているので、 商用として勝手に使うことができません。ブログで断捨離について記事を書くのは構わないと思いますが、断捨離Tシャツや断捨離キャンディ(笑)を作って販売はできませんし、おそらく、許可無く断捨離という本のタイトルをつけて販売するのもダメではないかと思います。
何で知ったのか、ちょっと忘れてしまったのですが、やましたひでこさんの著書、または、動画でのお話だったと思います。
やましたさんが旅行で、比叡山の宿坊に泊まった時のことです。山道を登って宿坊に着いたとき、その何も無い空間があまりにも清々しくて感動したとのこと。その時の思いが断捨離へつなががったとおっしゃっていたように記憶しています。
私達は、あまりにもモノに囲まれすぎて生活しています。「もしかして足りなかったら困る」とか「あれが無いと心配」とか、「無い」ことに馴れていないのですね。
ついつい自分のまわりにモノを集めてしまい、ギッチリ抱え込んむことで、安心している。
家の断捨離をはじめる3年前までは、そんなこと考えたこともありませんでした。ただ、雑然とした家を恥ずかしいと思って、何とかしたい、気が重いと感じているのに、どうにも体が動かなくてあがいていただけでしたけれど、最近では、少しだけ、当時の自分を客観的にみられるようになったかなと思っています。
あまり精神論になってしまってもどうかとは思いますが、断捨離でモノと向き合うことは、自分の心と向き合うことにも通じるのではないかと感じています。