くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

餅つきの思い出と家族の変化

今週のお題「餅」

今年もあと10日。

昔なら今頃はお正月準備で忙しくしていた時期なのですが、近年は家族が少なくなったのと、お節料理をかなり省略してしまっているため、用意するもの少なくなりました。

夫と結婚した頃は、夫の実家で親戚一同集まって餅つきをするのが恒例でした。

 

当時は、義父さんのこだわりで、餅つき器でついた餅を、最後杵つきで仕上げるというつきかたでした。杵つきの方がコシが強くなってよく伸びるのだそうです。

当時の餅つき器は大がかりでした。

太いベルトでモーターと餅つき器がつながれていて、三角錐を逆さにしたような器に蒸した餅米を入れると、金属のスクリュー間からくねくね餅が出てくるという仕組みでした。

義兄さんや、夫や叔父さんたち男性が交代で杵を振るい、女性はつきたての餅を枠に入れて伸ばしてのし餅にしたり、まるめてお供え餅にしたり。ワイワイお喋りしながらの作業でした。

正月餅をついたあとは、塩と青のりを入れて「かき餅」もつきました。

かき餅は、薄く切って乾燥させ保存しておき、揚げたり焼いたりして、おやつとして食べます。

朝から夕方近くまでずっと作業を続けているので、かなり重労働でした。

作業の途中で食べるお昼ご飯はつきたての餅です。

餅つき器から出て来たばかりの柔らかい餅を「お雑煮」でまず一個。

義母さんが煮たこしあんをからめて「あんころ餅」、二個目。

最後に、大根おろしと醤油で「からみ餅」

1個と行っても、市販の餅より大きくちぎっているので、お腹がパンパンになるくらい、たっぷりいただきました。

でも、それも、今は昔。義父さんと義兄さんが亡くなり、義母さんも親戚の叔父さんたちも年をとって、いつのまにか中止になりました。

それでも、ありがたいことに、正月餅は義母さんが、ご近所に農家さんがついた餅を毎年買ってくれています。

わが家では、元日の朝は鳥だし青菜入りののお雑煮。以後、磯辺もちにしたり、あんこ餅にしたりして、三が日は基本餅だけを食べています。

今はパック餅なども市販されていていつでも食べられますけれど、やはり正月に食べる餅は特別だなと思います。

 

※この記事のタイトルは「AIタイトルアシスト」を使いました。