くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

童話『天からふってきたお金』を読んだ感想

岩波おはなしの本『天からふってきたお金』(アリス・ケリジー著)は、トルコのナスレッディン・ホジャという人物の、有名なとんち話の中から、16の話を子供向けに書いた本です。

「岩波おはなしの本」シリーズの本で、数冊、母の実家にあって、子供の頃に借りて読んだことがあったのですが、先日、ふと、ホジャのお話の一部を思い出して、読みたくなりました。

 

Amazonさんで検索したら、古本で見つかったので、定価より高くなっていましたけれど、思い切って買ってしまいました。和田誠氏がイラストを書いているのも味があります。

このお話、好きで何度も繰り返して読んだのですが、借り物だったので、返してしまって、その後、読めなかったのですよね。

私が思い出したのは、「ホジャが王様に無花果をぶつける」という場面だったのですが、それが、この本に収められている『スモモのおみやげ』というお話だったみたいです。

ホジャという人は800年近く前実在したイスラム教の司教だったとか、いや架空の人物だとか、ハッキリわかっていないようですが、600以上ものお話が残っていて、トルコでは親しまれている人なのだとか。

日本で言えば、一休さんのとんち話とか、そんな感じかなと思います。

子供の頃、何度も読んだはずなのですが、ほとんど内容を覚えていませんでした。

それはそうか、もう半世紀も前のことになるのですからね(笑)

そのため、どのお話も新鮮な感じて楽しんでいます。

おそらく翻訳の関係だと思いますが、大人になって読んでみると、結構文章が硬い感じで、子供の頃こんな文章を読んでいたのかなと、我ながら驚いています。

きっと今ならもう少し、子供向けに易しい文章になるのではないかと思いますけれど、子供だからと言って容赦しないという感じで、それはそれでアリだなと思いました。

ただ、今の私は視力のせいで、紙の本はスラスラと読めないので、メガネをかけて毎日少しずつ読んでいます。時の流れを感じてしまいます。