くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

インシュリン注射で血糖値の調整:病気の話3

 入院した私の当面の仕事は、出された食事を3食しっかり食べて、主治医に指示された通りにインシュリンを打つことでした。

でも、入院当初、血圧が下がって体がフラフラしていた私は、出された食事の半分も食べられませんでした。

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先生からは、ちゃんと食べられないと血糖調整がはじめられないと言われるので、頑張って食べようとはするのですが、数口食べては横になって、休み休みという状態でした。

 糖尿病の治療というからには、食事制限があったり、量が少なかったりするのかなと予想していたのですが、とんでもない。野菜中心、塩分控えめであることは当然ですが、だしが効いてお味も良く、量はいつも家で食べていたよりも多いくらいでした。 

最初の血液検査で少し尿タンパクが出ていたそうで、糖尿病の影響で腎臓の心配があったため、糖尿病患者用ではなく。塩分タンパク質を減らした腎臓病患者用の食事メニューだったようです。

数日して、体調が良くなってきてからはほぼ完食できるようになったのですけれど、普通のご飯ではなく、タンパク質を減らしているお米を使っているとかで、お味がいまひとつ。ご飯だけは最後まで馴れることができませんでした。

こうして、1人分の必要なエネルギーを摂取した上で、血糖値の調整をして行くわけです。

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私に課せられたのは、血糖値測定とインシュリン注射。

血糖値測定は、朝昼夕食前と就寝前の4回。朝食は8時、昼食は12時、夕食は18時、消灯は21時でしたから、その15~30分くらい前に看護師さんが、記録表を持って計測に来てくれました。 

最初の1週間くらいは看護師さんに計ってもらっていましたが、計測器を貸与してもらったため、徐々にやり方を覚えて自分で計るようになりました。

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インシュリンは、血糖値の数値によって主治医からの指示が変わりましたが、はじめたばかりの頃は1種類の飲み薬に加えて、2種類の皮下注射を打っていました。

夕食前に日に1回だけ打つ、「一日中効いているタイプ」のインシュリンと、 3回の食事直前に打つ「短時間だけ効いているタイプ」のインシュリンの2種類です。 

血糖測定と同じように、最初は看護師さんが打ってくれていましたが、徐々にやり方を教えていただいて自分でできるようになりました。

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これらの注射は、医者や看護師が使うような注射器ではなくて、プラスティックのペン型の容器に入っていて、1回ごとに専用の針をつけ替えて使います。

私は当時はあまり目が見えていなかったので、薬の量を決める目盛りが見えなかったり、使い終わった注射針を安全に外すのができなかったりして、覚えるのに時間がかかりましたが、看護師さんの気長なご指導のおかげで覚えることができました。(→病気の話4へ)

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