くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

あんぺらぽんの話をしよう

今週のお題「これって私の地元だけですか」

駄菓子のロングゼリーって知ってますか?

プラスチックの細いストローに、色のついた寒天ゼリーがはいっているお菓子。

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私の子供の頃にもあって、当時何と呼んでいたか記憶にないのですが。

今は亡き祖母は、そのお菓子を「あんべらぽん」と呼んでいました。

 

言葉の響きが面白いので、覚えていたのです。

後で知ったのですが、「あんぺらぽん」とは、今は幻となった、地元のお菓子の名前でした。

竹を切った細長い容器に、黒糖寒天を詰めたものらしいです。

町のイベントなどで、たまに再現することがあると聞きますが、私は、今だに実物を見たことも食べたこともありません。なんとなく、味は想像できますけどね。

祖母は、そのお菓子の記憶から、あのゼリー菓子を「あんべらぽん」と言っていたようです。

あんぺらぽん、なんだか昔懐かしいような、不思議な響きです。

なぜかいつも、宮沢賢治の『クラムボンは笑ったよ』を思い出してしまうのですが。

きっと地元にだけあった、今は消えかけているお菓子で、やがては、消えてしまうお菓子なんだろうなと思います。