今週のお題「これって私の地元だけですか」
駄菓子のロングゼリーって知ってますか?
プラスチックの細いストローに、色のついた寒天ゼリーがはいっているお菓子。
私の子供の頃にもあって、当時何と呼んでいたか記憶にないのですが。
今は亡き祖母は、そのお菓子を「あんべらぽん」と呼んでいました。
言葉の響きが面白いので、覚えていたのです。
後で知ったのですが、「あんぺらぽん」とは、今は幻となった、地元のお菓子の名前でした。
竹を切った細長い容器に、黒糖寒天を詰めたものらしいです。
町のイベントなどで、たまに再現することがあると聞きますが、私は、今だに実物を見たことも食べたこともありません。なんとなく、味は想像できますけどね。
祖母は、そのお菓子の記憶から、あのゼリー菓子を「あんべらぽん」と言っていたようです。
あんぺらぽん、なんだか昔懐かしいような、不思議な響きです。
なぜかいつも、宮沢賢治の『クラムボンは笑ったよ』を思い出してしまうのですが。
きっと地元にだけあった、今は消えかけているお菓子で、やがては、消えてしまうお菓子なんだろうなと思います。