くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

アイツに襲われた記憶

お題「動物に襲われた記憶」

はてなユーザーさんからのお題で書いてみます。

「動物に襲われた記憶」で、小学校低学年の頃、おそらく1年生くらいの記憶が蘇ってしまいました。

そう、動物。同じくらいの年の人間。悪ガキに襲われて悔しかった記憶。

 

私は他人のことを「悪ガキ」なんて、子供のことを「ガキ」なんて言葉を使いませんけれど、アイツだけは言ってやる(笑)

もう半世紀近くも過去のことを思い出して、嫌な気持ちになってしまいました。

昔を思い出して怒りが蘇るなんて、私も年取ったのかもしれません。

相手はまったく記憶はないでしょうけれど、実はやられた方も忘れていましたけれど、キッカケがあれば思い出してしまうものなのだなと思います。

何があったかというと、当時は子供どうしのたわいのないことでした。でも、おそらく今なら障害事件になるかもしれません。

 

あの日、私はお小遣いを持って、地域唯一の雑貨屋、「ももや」さんへ、おやつを買いに行きました。家から子供の足で10分くらいだったでしょうか。

店まであと数歩というところまで来た時に、店の裏から見知った男の子が飛び出して来て、何? と思う間もなく、何も言わず、げんこつで私の鳩尾を思い切り殴ったのです。人に殴られたのは、後にも先にもあれだけです。

 

その子は、「ももや」の裏の家の子で、顔見知りではありましたが、話したことも遊んだこともありませんでした。乱暴な子というイメージはあったので、あまり関わりを持ちたくないタイプの子でした。

なぜ殴って来たのか、今でもわかりません。何も言わず殴ったら、さっさと消えてしまいましたから。

もしかすると、誰かを殴ってみたかったところに、たまたま私がいたのかもしれません。

その後、どうしたのかあまり記憶はありませんが、たぶん親には報告したのだと思います。一日くらい布団で寝ていて、母に何かジュースを飲ませてもらったことも微かに思い出しました。

 

でもそれだけでした。

その後騒ぎになった記憶もないし、両親から慰めの言葉をかけられた記憶もありません。昔は、そんなものだったのです。

 

私もすでに「婆さん」と呼ばれた方がいいくらいの年にりなりましたから、もう時効もいいところですが。

そういえば、近所にいるのにあれから、アイツの顔を見た記憶がありません。

引っ越していなければ、今も同じ地域内に住んでいるはずなのですが、どんな人生を歩んで、どんな老人になっていることやら。顔を見てみたい気もしますね(笑)