くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

Nスペ「よみがえる邪馬台国」を観た感想:NHKオンデマンド

NHKオンデマンド で、1989年放送の、NHkスペシャル「よみがえる邪馬台国」全3話を観ました。

折角、Amazonプライムでチャンネル登録したので、登録している間に、過去の番組をみてみようということで、色々楽しんでいます。

 

この番組は、34年前の番組。吉野ヶ里遺跡を発掘していた当時の調査から、弥生時代の日本の姿を描き出し、卑弥呼がいた邪馬台国へ迫ろうというもの。司会進行が森本哲郎氏でした。

NHKはドキュメンタリー系はやはり良いですね。特に、昔のは、変にアイドルなどを投入せずに、専門家のインタビューが満載で、実直に作られていて、私個人としては、こういう固い感じの方が好みです。

第1話は、「発掘吉野ヶ里遺跡」

遺跡の特徴や調査のようすなどが語られています。

特に印象的だったのは、出土した銅剣や管玉(くだたま)を再現する場面。

材料の分析から、中国のどこで採れたものか、どこで作られたものか、地域を特定できるんですね。そして、同じ材料で、同じ作り方で再現しています。

第2話は「追跡倭国の大乱」

卑弥呼が女王に立つ以前、100以上の国があって、それぞれ戦っていた時代。倭国の大乱というそうですが、吉野ヶ里遺跡の構造や地形などから、当時の戦いのようすを推測できるようです。

特に印象的だったのは、当時の遺跡どうしがのろしで合図しあっていたのではないかとの仮説のもとで、実際にのろしを上げて連絡する実験をしていた場面でした。

それと、縄文時代の小型のヤジリと、弥生時代の大型になったヤジリを比較した所も興味深かったです。

縄文時代のヤジリは、狩猟で獣を殺すための武器でしたが、大乱時代の大型のヤジリは、獲物を捕るには向いていなくて、主に人間を殺すための武器だったのだそうです。

第3話「検証女王卑弥呼の都」

邪馬台国はどこにあるのかという話です。畿内説と九州説がありますが、それぞれの説を唱える研究者を招いて、バランスをとって解説していました。

30年以上前の番組なので、もしかすると学説などか変わっているかもしれませんけれど、実際の遺跡の映像や出土品などを見られたことで、物語ではなくて、現実に起こった事なんだなと実感しました。