くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

オペラ『チェネレントラ』を観た感想:新国立劇場デジタルシアター

ロッシーニ作曲のオペラ「チェネレントラ」を、新国立劇場デジタルシアターで観ました。

 

配信期間は、2022年12月2日(金)12:00~2023年2月2日(木)12:00

収録日は、2021年10月3日(日)です。

 

指揮:城谷正博 

 ドン・ラミーロ:ルネ・バルベラ  / ダンディーニ:上江隼人  / ドン・マニフィコ:アレッサンドロ・コルベッリ  / アンジェリーナ:脇園 彩 /  アリドーロ:ガブリエーレ・サゴーナ /  クロリンダ:高橋薫子 /  ティーズベ:齊藤純子

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 /  合唱:新国立劇場合唱団

ロッシーニはイタリアの作曲家。「セビリアの理髪師」「ウイリアム・テル」などたくさんのオペラを作曲したことで有名です。

「チェネレントラ」は、ペロー作・シンデレラのお話を基にしたオペラ・ブッファ(市民向けのオペラ)です。

ただ、魔女や魔法が出てくるようなおとぎ話ではなくて、魔女の代わりが、王子の教師である哲学者だったり、現実的なお話になっています。

チェネレントラは、男爵と二人の姉の召使いのように扱われている心優しい娘。

今回の演出では、王子様が「映画王」になっていて。時代的には近代になるのでしょうか。親から早く結婚しないと財産を与えないと脅されて、花嫁を探すことになっています。

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はじめて観る「チェネレントラ」が、オーソドットクスなものでなくて、アレンジしてある演出の舞台だったので、最初はなかなか馴染めませんでした。

以前観た「カルメン」もそうでしたけれど今は、現代風、近代風にアレンジした演出が多いのでしょうか。

それでも華やかな舞台で、男爵と二人の姉をあの手この手でやりこめて行くのは、なかなか面白かったです。

歌について技術的なことはわかりませんけれど、全体的に明るく軽快な音楽で、楽しく観ることができました。

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ただ、やはり、特に男性の歌い手さんへは、想像力が必要でした。歌は申し分がないのですけれど、王子様が……(笑)

舞台で遠目に観るのなら良いのかもしれませんが、今は映像で間近に観てしまいますので、声楽家の方も、少しはスタイルを気にするべきじゃないかと思ったりしました。余計なお世話かもしれませんが。