くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

鬼と地獄と人間の想像力

今週のお題「鬼」

アニメ「鬼滅の刃」が人気ですが、まだ見ていません。AmazonPrimで観られるのですけれど、そのうちと思いながら、なかなかキッカケがありませんでした。

f:id:kukiha-na:20220203103428p:plain

アニメで、鬼というと、私が気に入っているのが「鬼灯の冷徹」という地獄を舞台にしたお話。

ちょっとグロくて、かなり馬鹿馬鹿しいのですけれど、個性的で奇妙で、可笑しい(笑)← 一応、褒めています。

閻魔大王に生前の罪を問われて、それぞれの地獄へ落とされるのですが、そこの獄卒を務めているのが「鬼」たちです。

「奈落に落ちる」という言葉がありますが、その奈落が、地獄のことでもあります。

仏教の考え方に、輪廻転生(りんねてんしょう)というのがあります。何度も生死を繰り返すことで、浄化されるという考え方です。

その時、生まれ変わる世界は「六道」、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間の六つの世界があるのだそうです。

その六道の最下層が地獄、もっとも悪いことをしてきた人が落ちる場所です。

その悪いことは何かというと、 五戒(ごかい)を破ること。

  • 不殺生 生き物を殺さないこと
  • 不妄言 嘘をつかないこと
  • 不倫盗 盗みをしないこと
  • 不邪婬 享楽に溺れないこと
  • 不飲酒 酒を飲まないこと

さて、どれほどの人が、すべての戒をを守り切ることができるでしょうか。

下の三つは頑張ればできると思いますが、上の二つ、不殺生は、肉や魚を食べている以上無理ですし、小さな嘘さえつかないなんてあり得ませんから、不妄言も難しい。

よって、私もあなたも、みんな地獄行きです。

死んだ人は、四十九日間、泰広王からはじまり、閻魔大王を経て、泰山王まで、色々な審査を受け、その後で、八つの地獄のうち、どの地獄へ行くかが決まります。

等活地獄(とうかつじごく)黒縄地獄(こくじょうじごく)、衆合地獄(しゅごうじごく)、叫喚地獄(きょうかんじごく)、大叫喚地獄(だいきょうかんじごく)灼熱地獄(しゃくねつじごく)、大焦熱地獄(だいしょうねつじごく)、阿鼻地獄(あびじごく)、

ここで、鬼の獄卒から過酷な責め苦を受けるというわけです。

いやあ、人間の想像力というか、創作力はすざまじいなと思います。

正しく生きよ、という戒めのためにできた世界だと思うのですが、これほどの世界を作ってしまえるというのは、すごいと思うのです。

鬼の話から、だいぶ逸れてしまいましたけれど、もう少し、「地獄について調べてみたいと、興味を持ちました。