カイザーゼンメルを焼きました。 オーストリア生まれですが、ドイツなどヨーロッパでもポピュラーなテーブルロールです。
カイザーは「皇帝」の意味で、パンの表面につけた5本線の模様が王冠のように見えることから名付けられました。
たぶん平成4~5年頃だと思うのですが、パン教室で習ったままになっていたレシピです。当時の記憶がまったく無いので、書き込みのメモを参考に焼いてみました。
お砂糖が入らない、基本的な材料だけで捏ねたリーンなパン(お食事用のシンプルなパン)です。
「基本的な材料だけで捏ねた」は、簡単そうに感じるのですが、これがクセものなのです。フランスパンなどもそうですけれど、シンプルなパンほど難しいです。
発酵 →分割 →ベンチタイムをして、ベンチタイム後の生地をゼンメル型で押してスジをつけ、卵白を塗ってケシの実をまぶします。
↓ ゼンメル型
今は簡単に型押しでできてしまいますが、昔は生地を折りたたむようにして王冠のようなスジを付けたらしいのです。
どんな折り方をしたのか気になって検索してみたら出て来ました。ちょっと難しい。
けしの実(ポピーシード)は、あんパンの表面にトッピングしてあるのはご存じだと思います。青けし、白けし2種類用意してみました。
「けしの実」と言うと、違法性は無いのか、大丈夫なのか? と、気になるところですが、「実」と呼ばれていますが、実際は実ではなく種で、食用のポピーシードには違法な成分は含まれていないということです。
また、発芽防止処理がほどこされているため。万が一悪意を持って栽培しようとしても栽培できないようになっているそうです。
けしの実がない時は、ゴマをまぶしてもいいですし、何もつけなくてもok。
成型の後、2回目の発酵は、乾燥しないようにして室温でゆっくり自然発酵です。
焼き上がりは皮がパリッとして噛みしめるとうま味を感じます。プチブチしたけしの実が香ばしいです。
好みによりますが、青けしは微かに苦みを感じるので、白けしの方が食べやすいかもしれません。