くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

オペラ「リゴレット」を観た感想:新国立劇場デジタルシアター

ヴェルディのオペラ「リゴレット」を新国立劇場デジタルシアターで観ました。

配信期間は6月28日(金)12:00~8月22日(木)12:00

収録日:2023年5月21日(日)

 

指揮:マウリツィオ・ベニーニ /  演出:エミリオ・サージ

リゴレット:ロベルト・フロンターリ /  ジルダ:ハスミック・トロシャン  / マントヴァ公爵:イヴァン・アヨン・リヴァス /  スパラフチーレ:妻屋秀和 /  マッダレーナ:清水華澄  / モンテローネ伯爵:須藤慎吾 /  ジョヴァンナ:森山京子 /  マルッロ:友清 崇  / ボルサ:升島唯博  / チェプラーノ伯爵:吉川健一  / チェプラーノ伯爵夫人:佐藤路子 /  小姓:前川依子  / 牢番:高橋正尚

合唱:新国立劇場合唱団 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

ジュゼッペ・ヴェルディ は19世紀イタリアの作曲家。オペラ王とも称されて「ナブッコ」「椿姫」「アイーダ」他たくさんの名作オペラを作曲しています。

「リゴレット」はヴィクトル。ユーゴー『王は愉しむ』(邦題『王者の悦楽』)が原作です。

舞台の幕が開くと結末の不穏を示唆するような暗い雰囲気からすぐに一転。放蕩貴族、マントヴァ公爵の宴会場面に切り替わりますが。女性たちの衣装をみてビックリ。

ロングドレスなのですが、前の部分が開いてふとももまで素足が見えるようなデザイン。靴は履いてなくて裸足で踊っていました。たしかに、女好き公爵様の宴会なんですけれどね(笑)

第3幕でも、殺し屋とその妹(と言ってる)二人のの濡れ場っぽいシーンもあったりして、兄弟設定なのに?と、ちょっと顔をしかめてしまった場面もありました。おそらく本当は兄弟じゃなくて愛人関係というところなのでしょうけれど。

ヴェルディのオペラ音楽は割と好きで、2~3作しか聞いたことはありませんが、とても美しく、うまく言えないのですが大げさすぎずに自然に耳に馴染んでくるような感じがします。「リゴレット」ではマントヴァ公爵が歌うアリア「女心の歌」が有名です。

ただ、「リゴレット」のストーリーは、救いがないと言うか、納得いかないというか、なんだか腹立たしくて(笑)

道化師リゴレットの愛娘、純真無垢なジルダ嬢、いくら愛してしまったからと言って、誘拐されたり、騙されて弄ばれたりしているのに、マントヴァ公爵の代わりに、リゴレットが依頼した殺し屋に殺されるなんて、あり得ないでしょうと思ってしまいました。

貴族の傲慢さと弱者の苦しみを描いたお話なのかもしれません。

原作の戯曲は「(引用)フランス国王・フランソワ1世の尽くした享楽と、それに対する貴族サン=ヴァリエの呪い、そしてその呪いは不具で毒舌の道化師トリブレとその娘に降りかかる」といった内容で、パリで初演してすぐに上演禁止になったそうです。

リゴレットでは登場人物や設定を変えていますが、トリブレはリゴレット、マントヴァ公爵はフランソワ1世。トリブレの娘はジルダであることはすぐわかります。

下調べなしで初見しかしていない今回の鑑賞では「呪い」については見落としたかもしれません。劇中でリゴレットが呪いがどうこう言う場面がったのですが、気にせずに飛ばしてしまいました。

原作についてももう少し調べてから見れば、また違った感想になったかもしれません。

フランソワ1世(1494-1547)はルネサンス期のフランス国王。芸術と文化の守護者として知られています。たくさんの愛人を持ち、豪華な宮殿を建設して盛大な宴会や狩猟を催したことから享楽的と言われることがあります。

色々検索していたら、▼こちらのサイトにたどりつきました。

ponta-blog.hatenablog.jp

これを読ませていただいて、なんとなく「リゴレット」のお話の背景がわかってきたような気がします。

マントヴァ公爵 が靄をかけたフランソワ1世である思って見ると、なるほどと思いました。公開しても支障がないような脚本になっているため、私にはわかりにくかったのだろうなと思います。