ほうれん草入りの生地で焼いたテーブルロール「スピナッチロール」です。
ほうれん草のドレッシング和えとゆで玉子をサンドしてあります。
40代の頃には手作りパン講師をしていました。辞めた当時は「もう一生分のパンは焼いた」と、パン焼きを封印して、自宅ではほとんどパンを焼かなくなってしまったのです。
でも、最近は月に1度だけ、気晴らしに手作りパン教室へ遊びに行っています。
毎日、毎日、認知症の母と向き合っていると、ストレスが溜まります。病状は中程度なので、自分で出来ることも多く、それほど手がかかるわけではありません。
それでも、どうしようもないくらい気持ちが疲れて、何もやる気が起きないことがあります。長いこと母を1人にしておくのが心配なため長時間外出することを控えていたせいもあるのかなと思います。
それで、母がデイケアに行っている時間を利用して、月に1日だけ、私自身のためだけに外出することにしました。
夫が仕事を辞めてからは夫も自宅にいるので、外食するなり、弁当を買ってくるなりしてお昼は好きに食べてもらうことにしています。
教室は車で30分くらいかかり、道も混んでいるので、行く時は少し億劫になることもあるのですが、2時間余のクラスに参加して、お土産のパンを持って帰宅する頃には、なんだかとても心が自由になったような気分になります。
パン講師をしていた頃と違って、今は生徒として受講するだけなので、とても気が楽というのもあるのかもしれません。
今月から3ヶ月間は、1回で2回分のメニューを教えてもらっています。
私が月1しか参加できないので、他の参加者さんの同意をいただいての特別クラスです。
カラメル風味に煮たリンゴを使った「アップルリング」と、シンプルな三日月型のパン「クレセント・イタリー」が1回分。さくらんぼの天然酵母を使ったメニューの「スピナッチロール」「カロテン野菜のミルフィーユ」が1回分です。
パン作りになれている生徒さんばかりなので、2回分のメニューを習ってもプラス30分くらいの延長で終わることができます。
今回もまた、楽しく過ごせました。次回の外出を楽しみに1ヶ月頑張りますよ。