いつもは山形のイギリスパンを焼くことが多いのですが、珍しくプルマン(角食パン)を焼きました。
アメリカの鉄道車両会社の経営者、ジョージ・プルマンが、プルマン型客車列車を開発して、その食堂車で出されていたことからプルマン・ブレツドと呼ばれるようになりました。
以前、イギリスパンの成形のお話をしたことがあるので、今回はプルマンの成型についてお話ししてみます。
成型方は一つだけでなくて、色々なやり方があります。今回の成型はその中のひとつです。
まず、生地を長方形に伸ばして、下から巻き棒状にします。
とじ目を下にして、U字に曲げ、型に交互の向きで入れます。
乾燥しないようにして、温度と湿度を整えた環境に入れて仕上げ発酵(二次発酵)をします。
発酵が終わったら、フタをして焼きます。
焼き上がり。フタをして焼くので、やや詰まったようなもっちりした焼き上がりになります。
日本で「食パン」と言うと、普通この角食パンを指します。最近は「乃が美」でしたっけ? 高級食パンが流行っていますが、あれもこの形ですね。
一度食べてみたいと思っているのですが、田舎住まいだと、なかなか手に入りません。
最近の日本では、パンに限らず甘くて柔らかくて、ふわふわな食べ物が好まれる傾向にあります。
確かに美味しいものは多少お値段が張っても食べてみたいとは思うのですが、素朴で固めで、噛みしめて食べるようなパンも美味しいと思います。