くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

年賀状を断捨離して、ひとつだけ残念に思ったこと

以前は11月も中頃になってくると、今年の年賀状はどうしようかと考えたものでしたが、ここ10年ほどは積極的には年賀状を出さなくなりました。

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郵便局にとっては、年賀はがきの販売が減少して頭の痛いことなのかもしれませんけれど、年賀状を出すという作業がないと、年末の慌ただしさが少しは軽減するような気がします。

 

年賀状を出さなくなったきっかけは、父が亡くなったことでした。年末に亡くなったものですから、喪中ハガキを出す時間もありませんでした。

特に親しい人にだけ後で寒中お見舞いのハガキを出したのですが、他の方にはそのまま失礼してしまいました。

父は付き合いの広い人でしたので、生前は毎年500枚も600枚も年賀状を出していたのですが、残された私達にはとてもそんなにお付き合いがしきれないということで、その後は、いただいた方にだけお返しするようにしました。

こちらから積極的に年賀状を出さなければ、年々少しずつ届く年賀状は減っていくものですね。気がついたら毎年届くのは20枚くらいになっていて、年賀状を出さなくてはならないという負担が減りました。

最近は終活年賀状というものもあるそうです。「今年限りで年賀状のご挨拶を収めたいと思います」など、今年限りでお送りしませんと、相手にお断りの言葉を添えた年賀状を出すのだそうです。

私のように、なんとなく出すのを止めてしまうよりは、礼儀にかなっているのかもしれませんね。

ただ、一つだけ。年賀状を書かなくなって少し残念に感じることがあります。

それは、年に1度の年賀状だけでつながっていた学生時代の友との縁が切れてしまったことです。

わざわざ電話して話すほどではないけれど、学生時代に親しくしていた友人たちが、全国に散らばっています。

今では住所さえわからなくなってしまった人が多くいますし、彼らとはもう二度と直接会うことはないだろうなと思うと寂しい気がします。

でも、年賀状の縁が切れてしまっても、若い頃の思い出がなくなってしまうわけでもありませんから、お互いにそれぞれの場所で元気に生きていられれば良いのかなと思っています。