くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

Nスペ「人類誕生」を観た感想:NHKオンデマンド

Amazonプライムチャンネル・NHKオンデマンドで、NHKスペシャル「人類誕生」を観ました。

1回目の放送が2018年4月8日 で、2018年9月9日の放送分までの6回シリーズです。

現在4回目の途中まで観て、一休みしているところです。

エピソード1~3と、4~6で、作りが違っているようで、個人的には1~3までがわかりやすかったです。

 

4~6は、1~3と内容が被っていて、ドラマ仕立てのようになっていています。

ただ、ナレーションが片言日本語の外国の方なのですが、申しわけないけれど、長時間ずっと聞いていると疲れてきてしまって、見るのをやめてしまいました。

外国人の方の日本語に偏見があるわけでは、決してありませんが、ドキュメンタリーの場合は、お国の言葉で喋ってもらって、字幕をつけた方が観やすかったかもしれません。

ともあれ、今見ている部分だけでも、とても興味深い内容でした。

エピソード1~3は、進行が高橋一生さん。古いNスペと違って、演出感満載で、親しみやすく見せようという意図が伝わってきます。

CGの技術ってすごいですね。骨や化石だけでなく、何万年、何十万年前の姿をリアルに見せてもらえるのでイメージしやすく、わかりやすかったです。

それに、人間の祖先というのも、学校で習ったころより、ずっと研究が進んでいるので、私にとっては、新しく知ることがたくさんありました。

人類の祖先は約20種いたそうです。それが淘汰されて、直接の祖先になるのが、アルテイピティクス・ラミダス。

およそ450万年~430万年前にアフリカの森、木の上で暮らしていたそうです。

身長は120cmくらいで、手足が長く、骨盤の形から二足歩行していたことが推測されていますが、足は遅かったらしいです。

番組では、獰猛な獣が幅をきかせていた地で、弱かった人類の祖先が生き伸びることができた理由について説明しています。

時代が進んで、ラミダスと同時期に存在していたのが、ネアンデルタール人。群れとして近くに住んでいて、混血することもあったようです。

このあたりのドラマ形式での説明では、かつて読んだ、ジーン・アウルの小説『エイラ地上の旅人』で、エイラが子供を産むに至る場面を思い出しました。小説は、クロマニヨン人の少女が、ネアンデルタール人の群れの中で生活する話ですが。

www.ebaragioba.info

種族が混血することで、人類の祖先の遺伝子に種の痕跡が残り、絶滅したはずのネアンデルタール人の遺伝子が、現代人の遺伝子にも残っているそうで、なんだか感慨深い気がします。

第三話では、アフリカを起源とした祖先が、地球に散らばり、日本に至った状況を解説していました。

シベリア方面からと、東南アジア方面からの二方向から渡来したようです。

シベリアから、は当時は繋がっていた陸伝いに徒歩で、東南アジアからはカヌーのような乗り物で海から渡ってきたと推測されています。実際にカヌーを作って、海を渡る実験もしていました。

食料を求めてだったのか、生きるためだったのか、当時、行く先の状況ももわからず、広い海にこぎ出して行くというのは、まさに冒険だったでしょう。当時の人の好奇心とチャレンジ精神に驚くばかりです。