くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

ドラマ「大奥」を観た感想:NHKオンデマンド

最近はほとんどテレビを観なくなってしまったので、NHKで、よしながふみ原作のドラマ「大奥」の放送をしていることに気がつきませんでした。

原作は、数年くらい前に、確か5~6巻くらいまで読んでいたと思います。

男女逆転の江戸時代を描くって、面白そうだなと思って、読み始めたら、かなりリアリティがあって、面白く感じました。

 

映画は見ていませんが、民放でのドラマ化も観ました。

今回は見逃してしまって残念だったので、Amazonプライムビデオのチャンネル登録(有料)を一時的にすることにして、観ることができました。

なんでも、家光の時代から大政奉還までやるそうなので、長い期間になるのかもしれませんね。楽しみです。

それにしても、NHKがこういう性を扱ったお話を取り上げるというのが驚きでした。最近のジェンダー問題などの影響でしょうか。

原作も、かなり考えさせられる部分があったので、興味本位でなく、真摯に観て欲しいと思います。

現在、第7話まで観ました。

最初の回は、将軍に就いた吉宗と水野祐之進のエピソード。

吉宗役の冨永愛さんがイメージピッタリで、貫禄があり冒頭から好感がもてました。

男性陣はやや演技に馴れていないのかなと感じる部分もありましたが、初々しくて印象は悪くなかったと思います。

家光、有功編は、原作でも印象深いお話でした。

理不尽な状況で将軍にさせられる家光の心の傷、志を強制的に曲げさせられ還俗されられ、子をなすために囚われるという有功の葛藤、戦国の世にもどしてはいけないという春日の局の執念、等々、最初からドロドロした怨念が渦巻いています。

でも、葛藤の先には、それぞれの成長と諦めと、愛とがあって、ドロドロだけでない救いもあるように思います。

次回は綱吉に時代が移りますが、ここでも一筋縄ではいかないドラマが展開されそうです。