くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」を観た感想:新国立劇場デジタルシアター

グルック作曲のオペラ「オルフェオとエウリディーチェ」を、新国立劇場デジタルシアターで観ました。

配信期間は、 2022年10月8日(土)am2:00~2023年4月7日(金)pm19:00

 収録日は2022年5月21日(土)です。

 

指揮:鈴木優人 

オルフェオ:ローレンス・ザッゾ /  エウリディーチェ:ヴァルダ・ウィルソン /  アモーレ:三宅理恵 

ダンス:佐東利穂子、アレクサンドル・リアブコ、髙橋慈生、佐藤静佳

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 合唱:新国立劇場合唱団

グルックはドイツ生まれの作曲家です。

物語は、ギリシャのオルフェウス神話からとられています。

愛妻のエウリディーチェが亡くなってしまったので、オルフェウスは嘆き悲しみ、冥府まで追って行って、妻を取り返しに行きます

地上に出るまで後を振り返ったり、話したりしてはいけないとの条件で、妻を連れて地上にもどるのですが……ダメと言われると気になるもの。

このお話しは、日本の神話イザナギとイザナミのお話にも似ていますし、つるの恩返しなどの、タブーを破ると成就しないというお話も共通していますね。

元の神話は悲劇で終わるのですが、このオペラのお話は、愛の神アモーレによって「めでたしめでたし」で終わります。

オルフェオ役はカウンターテナーで、テナーより高い女声の音域をファルセットで歌います。ローレンス・ザッゾさんの声は、伸びやかで美しかったです。

登場人物は三人と少ないのですが、歌い手の周りでバレエが踊られて、舞台の状況や、歌い手の感情などが表現されていました。

音楽は私のような素人にもわかりやすいというか、深いところまでは理解できていないかもしれませんが、聞いていて心地よい感じがしました。