くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

主婦の定位置:わたしの部屋はありません

今週のお題「わたしの部屋」

「デスクまわり」のお題の時も書いた通り、現在私の部屋はありません。

結婚前には、あったのですが、結婚してからはそこは夫婦の部屋になり、現在その部屋は、主に夫が自室にしており、私は夜寝るときにだけ行く、寝室になっています。

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現在の私の部屋(仮)は、茶の間に置いたノートパソコンの前になります。

 

壁際のこの場所は、代々我が家の女主人が座っていた定位置です。

女主人なんて大げさですが、家の中で一番実権を握っているメイン主婦とでも言いましょうか。

以前は、今は亡き祖母の席でした。

真正面にテレビがあって、後の壁に寄りかかれる特等席です。祖父はその横。上座なのですが、テレビを横目で見なくてはならない席です。

祖父の前には、よくお茶飲みに遊びにきたご近所のおはあさんが座って、のんびりおしゃべりをしていました。

祖母は亡くなる数日前まで、いつもその席に座って、折り紙や、編み物などの手仕事をしていました。

祖母が亡くなって、しばらくすると。この席は母のものになりました。

母はあまり細かい手仕事は好みではなかったようで、テレビを見たり、園芸雑誌などを読んだりしていました。

母が定位置に納まるまでは、自分の部屋どころか、決まった居場所ももっていなかったように思います。

台所や、客間の隅、父の書斎など、あちこち居場所を変えながら過ごしていたように思います。

父が亡くなってから、母は認知症になってしまい、私が病気になったのをきっかけに、現在は施設にお世話になっています。

そのため、私が回復してからは、この席が私の定位置になりました。

パソコンでブログを書いたり、文章を書いたり、小説を読んだりしています。

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考えてみると、一家の主婦って、「自分の部屋」を持っていないことが多いような気がします。

子供部屋、夫の書斎などは考えても、主婦個人の部屋を考えることは少ないかもしれません。

まあ、家全体が、私の管理する部屋と思えば、その通りなのですけれど。