谷川俊太郎の「二十億光年の孤独」を読みました。
谷川俊太郎詩集1『空の青さをみつめていると』(角川e文庫)掲載の
1篇です。詩集『二十億光年の孤独』は、1952年創元社から刊行されました。
谷川俊太郎というと現代日本の代表的な詩人です。
国語の教科書にも載っているそうですが、お名前は知っていても、私はこれまでまったく読んだことがありませんでした。
はじめて読んだ谷川俊太郎の詩は、少し難しかったです。1度読んだだけではよくわからない。でも2度3度読んでいると、言葉の面白さに心引かれました。
たとえば、「ネリリし、キルルし ハララし」なんていうところ。
話題はそれますが、我が家の猫の名前は、クロロ、シルルと、語を重ねてつけることが多いのです。語を重ねるとなんとなく可愛いイメージがあるのですね。
ですから、ネリリもキルル、ハララも可愛い。タコ足の火星人が会話している様子をイメージしてしまいました。
わからないながらに時間をおいて更に読んで行くと、なんとなく、なんとなく解るような、解らないような(笑)
私の理解力の無さのせいでしょうけれど、でも、詩なんて好きに読めば良いのだと開き直って楽しませてもらいました。
二十光億年というのは、宇宙の大きだそうです。想像を遙かに超えた宇宙空間のなかに、ポツンと我々の地球が浮かんでいるのです。
さらに宇宙は膨張しているとも言われますので、お隣の星とはどんどん距離が離れていることになります。
生き物がいるのは地球だけではないはず、人間は地球外の仲間を欲しがり、生命の可能性を求めて宇宙船を飛ばしたりもしていますよね。
もしかすると火星人も地球人の仲間を欲しがったりしているかもしれないと想像してみたりもします。
詩の最後の行「僕は思わずくしゃみをした」最初この意味がよくわからなかったのです。
二十億光年の孤独について考えるとくしゃみが出る? 仰向いて夜空を眺めていたら体が冷えたのか? とか、思ったのですが、誰かが噂をするとクシャミが出ると言います。
どうやら、誰かが地球の噂をしているようですね。