宮沢賢治の詩「星めぐりの歌」を読みました。
日本の名詩集第5集宮沢賢治に掲載されていた詩です。
宮沢賢治作詞作曲の歌で、『双子の星』、『銀河鉄道の夜』に出てくる他、映画「あなたへ」の挿入歌として田中裕子さんが歌ったり、NHKの朝ドラ「あまちゃん」の挿入歌(楽器演奏)として使われていたりもします。
星めぐりの歌
宮沢賢治
あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あをいめだまの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。
オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち
大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて。
夜空に輝く星座を詠った詩です。
言葉を並べているだけなのに、なんとも幻想的で、夜空にきらめく星々が目に浮かぶようです。
「あかいめだまの さそり」は、さそり座のアンタレス、「青いめだまの 小いぬ」は、おおいぬ座のシリウス、「へびのとぐろ」は、りゅう座のことだそうです。
そして、「そらのめぐりの めあて」は北極星のこと。
学校の先生だった宮沢賢治が、子供達と夜空を見上げて歌っているような、そんなイメージを持ちました。
音読してみるとさらに味わい深いので、ぜひ声に出して読んでみてください。歌えるかたは、ぜひ歌ってみてください。
参考まで、YouTubeに上がっていた動画です。